ニンベンのついた自働化で不良品を見える化します。
※自働化とは:
「自働化」における機械のことをいう。
自ら働く機械で、人手なしに単独で付加価値をつけ、物の流れを乱さず流れの中で加工をつけることから”流れ自働機”ともいえる。
また、不良や異常が発生したら機械自身が判断して停止する仕組みをもっている。そのため、完全無人化が可能である。
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ニンベンのついた自働化
トヨタの原点である自動織機は、自動停止装置付きの織機のことであり、
縦糸か横糸が切れればそこで機械が停止し、不良品を作らない仕組みが組み込めれています。
つまり、ニンベンのついた自働化には、人の知恵を機械にビルトインして
良し悪しを判断させる機能が盛り込まれています。
このようにすれば、人と機械の作業が分離でき、人は正常に機械が動いている時は不要で、
異常でストップした時には、はじめてそこへ行けばよくなり、一人で何台も機械が持ているようになります。
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機械は異常で止まる、人は異常を見つけて止める
異常があれば機械が止まり、問題が見えます。問題がはっきりすれば、そこから
改善も進みます。
人手作業による生産ラインも、異常があれば作業者自身がラインストップを恐れずに、
ラインを止めるようにします。
つまり、自働化は、問題点を見える化(顕在化)する手段とも言えます。
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アンドン
異常を知らせる道具が、アンドンです。
アンドンは光(ランプ)や音のサインで異常を知らせ、管理監督者がその処置を行います。
つまり、アンドンは不良発生・ライントラブル・部品不足・設備故障などの異常を管理監督者
に知らせ改善行動を促すための見える化ツールです。
①呼び出しアンドン
部品がなくなりそうな時に部品補充をしてもらうために「水すまし」などを呼び出すもので、
呼び出した作業者の位置がランプで表示され、部品補充者は速やかに部品を補充する。
②異常アンドン
不良品の発生、工程内トラブル・設備故障などの異常が発生した時に管理監督者を呼びだすもので、
管理監督者は異常に対処しラインが正常に戻るまで作業者の支援を行う。
③稼働アンドン
設備の稼働状態を表すもので、赤・黄色・緑色の3色で表示される。
赤色:不良発生・設備故障・欠品・段取り替えなどでのライン停止
黄色:部品補給依頼や管理監督者の呼び出し
緑色:正常
などの意味で使われる。
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悪い情報ほどスピーディーに、徐々に大きくして伝える
悪い情報ほど早く知らせれば、早い対処が可能となります。
またラインストップした状態で、班長が対処できない場合は、
係長がすぐに応援に行き、係長でも対応できない場合は、
課長に、そして、部長に、工場長にというように問題を
徐々に大きくすることで、部門間を超えた素早い対応が可能となります。
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まとめ
ニンベンのついた自働化
●自働織機
・自働停止装置付きの機械
●機械に良し悪しの判断をさせる装置
・人の知恵をビルトインする。
●人と機械の作業の分離
・自動機にニンベンをつけるということは、人は正常に機械が動いて
いる時は入らず、異常でストップした時にははじめてそこへ行けば良い。
だから一人で何台も機械が持てるようになり、生産効率は向上する。
●機械は異常で止まる、人は異常を見つけて止める
・異常があれば機械は止めるということは、問題を明らかにするということである。
問題がはっきりすれば、改善も進む。
人手作業による生産らいんでも、異常があれば作業者自身がラインを止めるようにする。
つまり、
自働化は問題点を顕在化する手段とも言える。
ラインストップを恐れるな。
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